【甘いぶどうをつくる】石灰の有効利用

雑記

石灰といえば土壌のpH調整剤というイメージですが、実は効果はそれだけではありません。

石灰を有効利用した、品質の高いおいしいぶどうの作り方を紹介します。

 

石灰の効果

石灰はカルシウムのことで、植物体内の細胞壁を強化し、リン酸やカリと共に植物体内に糖を合成し果実に移行させる働きをします。

また石灰は高アルカリ性で降雨などで酸性に傾いた土壌pHの調整を行います。

土壌が中性になることで植物のリン酸、カリの吸収をよくし、土壌微生物の増加を手助けするため、土壌の物理性の改善に役立ちます。

また葉面散布では高い溶菌効果を発揮します。

 

石灰で病気を抑える

ボルドー液散布

主にべト病を抑えます。

硫酸銅と生石灰を混ぜて自分で作ることができますが、調整済みのものも販売されています。

病気予防に効果的な散布は計3回、袋かけ後、除袋前、収穫後です。

実にかけると石灰で汚れてしまうので実への直接散布は避けましょう。

農薬ではない為有機栽培でも使用でき、回数制限もありません。

苦土石灰、葉面散布

べト病、灰色かび病を抑制することができます。

開花直前と実が大豆ほどの大きさの頃の計2回、1回20~30kg/10aの苦土石灰(粉)を葉面に直接ふりかけます。

石灰で高品質のぶどうを栽培する

ホタテ貝殻石灰全面施用

ホタテ貝殻は苦土石灰のように土壌を固く締めることがなく、降雨時の裂果やかすり症などの生理障害を抑制します。

10月~12月にホタテ貝殻石灰を10a当たり200kg~300kg施し土と混和します。

過リン酸石灰を施用

石灰で窒素吸収を抑えてぶどうを甘くし、色ぞろいをよくします。

開花前と着色前に過リン酸石灰10aあたり80~120kg施用します。

しっかり効かせる為に散布後は大量の水を灌水します。

 

石灰使用時の注意点

石灰を使うと苦土欠乏やホウ素欠乏がおきやすくなります。

苦土欠乏症状である葉脈間の黄化を確認したらアクアマグなどの苦土資材を施用しましょう。

ホウ素欠乏では先端の葉が虫食い状態になったり、果実がアン入り果になります。

ホウ素は流亡しやすい為、FTEなどのホウ素資材を予備的に散布しておきましょう。

 

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