【小規模養鶏】農業と養鶏の複合経営について考える【平飼い養鶏】

農業

こんにちは、農家のmiyakoです。

農業をやっていく上で私の夢の1つに循環型農業があります。

循環型農業のことを別名パーマカルチャーといい、永続的に続けることの出来る農業を表します。

循環型農業に必要不可欠なものに、家畜の存在があります。1番身近な家畜と言えば鶏でしょうか。

鶏は雑食で、雑草や野菜屑を食べます。そして肥料としてフンを排泄し、土を耕し、卵や肉を人が得ます。

鶏を飼うのはメリットだらけ…といいたいところですが、世話をするのもひとつの手間である為、経営的に養鶏を組み込む規模などにについて考えていきたいと思います。

 

鶏の飼い方

1000羽以下の小規模養鶏での、鶏の飼育スタイルとしては平飼い養鶏がほとんどです。

平飼い養鶏では、鶏にストレスを与えずのびのび育てるといった良いイメージが先行しますが、平飼いならではの注意点もあります。

平飼いの注意点

平飼い養鶏では、鶏が1平方メートル10羽以下を基準として飼育します(地鶏の定義)。

平飼い養鶏の注意点は、

  • 鶏同士の喧嘩
  • 温度管理
  • 害獣対策

です。

鶏同士の喧嘩は1平方メートル当たりの羽数を減らす必要があります。

鶏は暑さ寒さに弱く、平飼いの場合は寒さ対策を徹底しましょう。

害獣対策は、電気柵の設置などの検討、野鳥と触れ合うと病気が伝染してしまうこともあるので、事前のワクチン接種や野鳥を近づけないようにすることが必要です。

敷料は籾殻や落ち葉を20cm敷き詰め、半年~1年で交換します。

 

雛を入手する

本格的に養鶏する場合は、専門の業者からまとめて購するのが良いでしょう。

鶏はF1種が多く、有精卵が個人に出回っていません。業者から購入すればワクチンを接種してあることもあり、育成中の不安が少なくなります。

雛は幼齢で値段が変わります。産卵し始めるのが生まれてから150日なので、幼齢が上がるほど値段も上がっていきます。

  • 初生雛(生まれたて)⇒ボリスブラウン500円~、岡崎おうはん600円~。
  • 幼齢120日⇒ボリスブラウン1000円~。

 

飼料・餌

雑食でなんでも食べます。

養鶏を営む場合、餌が卵の黄身の色に影響します。

【飼料例】

  • 飼料米60%+粗たんぱく65パーセント魚粉+クズ大豆+牡蠣ガラ
  • クズ米+米ぬか+酒ぬか+クズ大豆+クズ麦+クズ野菜

 

鶏の品種

鶏には、卵用、肉用、卵肉兼用種があります。

【卵用】

  • ボリスブラウン
  • ホワイトレグホン
  • 後藤もみじ
  • アローカナ
  • ウコッケイ

【肉用】

  • 比内地鶏
  • シャモ

【卵肉兼用】

  • 岡崎おうはん
  • ネラ

品種それぞれに特色があります。

ボリスブラウンは、産卵率が高く卵が大きいのが特徴でよく出回っている品種です。

珍しい品種で言うとアローカナでしょうか、産卵率は低いですが1個100円と高く売れたりします。

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ペット・除草用として飼う

 

 

 

 

 

 

 

除草用として飼う場合、羽数も少ないため卵や肉の販売をすることは現実的ではありません。

しかし少ない羽数なので世話も楽、除草が出来、卵も得られるので取り入れ易いです。

チキントラクター

10a当たりの除草適正羽数は5羽~10羽です。

鶏が逃げないように小範囲ならチキントラクターという移動型の鶏舎があると便利です。

草を食べる際に土も一緒につつくので中耕などもしてくれます。

果樹園などではネットや柵を張っていることもあると思うので、昼間は放し飼いにして夜は害獣対策を施した鶏舎に入れてあげるといいでしょう。

ヨトウムシなどの昆虫も食べるので有機栽培にもうってつけです。

雑草はしばらくすると生えなくなるので、餌が必要になります。

 

小規模養鶏

鶏卵販売を主として、鶏糞の利用を考えた循環型複合経営向きの養鶏方法です。

鶏の入手にもある程度のまとまったお金が必要になったり、羽数に応じた広めの鶏舎や害獣対策も必要になります。

餌も大量に必要になるので入手先を確保しておきましょう。

 

最適な羽数は?

表は大体の目安です。

150羽を作業量小とすると、300羽はやや大変、600羽は結構大変といったところでしょうか。

毎日の卵の回収はそれほど大変ではないかもしれませんが、売り先の確保は必要になります。

 

飼料米栽培で餌代をまかなう

小規模養鶏、特に300羽ほどになってくると餌の調達が大変になります。

そこで飼料米を利用して餌代をまかなう方法があります。

すべての餌を飼料米にすると栄養が偏ってしまいますが、餌の60%くらいは飼料米に置き換えることが出来ます

飼料米は生産すると助成金が出るので餌代を大幅に節約することが出来ます。

例えば150羽飼うのに必要な餌を半量飼料米でまかなうとしたら、3tの飼料米が必要になります。

3tだと大体60a程度でしょうか。10aで助成金が5万~10万出たとするなら、最低でも30万円プラスになる計算です。

 

鶏卵を販売するには

販売には加工食品のような表示が必要になります。

【対面販売】

販売店に人がいる状態の販売方法の場合、商品の近くの立て札などへ〝国産 鶏卵〟の表示みでok。

【包装して販売】

  • 商品の名称(商品名ではなくそのもの)
  • 原産地
  • 選別包装者(所在地か氏名)
  • 賞味期限
  • 保存方法
  • 使用方法

などを表示する義務があります。

 

鶏糞肥料の作り方

循環型の複合経営ですから鶏糞を有効利用したいものです。

鶏は1羽当たり年50kgもの糞を排出します。

鶏糞ぼかし

鶏糞は空気に触れると窒素が逃げて、悪臭を放ちます。

鶏糞を山積みにしておく場合は、米ヌカで全体を覆っておく(厚み2cm)と窒素が逃げずにおいません。

必要なもの

  • 鶏糞
  • 米ぬか
  • 籾殻
  • 竹炭
  • 竹酢液
  • 土着菌
  • フレコンバック

材料を混ぜてフレコンバックに入れて雨の当たらない場所に2ヶ月半放置すれば出来上がり。

竹酢液を使うことで匂わなくなります。

 

鶏糞堆肥

籾殻やおがくずなどの敷料と鶏糞が混ざって堆肥を作り出します。

600羽飼育で3ha分の肥料成分をまかなっている農家さんもいます。

1次発酵

鶏舎の床に敷料として籾殻や落ち葉を20cmの厚みに敷き詰めます。

半年したら敷料ごと鶏糞を取り出します。

2次発酵

取り出した敷料は雨の当たらない場所に山積みにし、山土や籾殻くん炭、肥料成分として魚粉や米ヌカを加えて再発酵させます。

3~4回切り返したら完成です。

 

まとめ

養鶏を始めるには他にも考えることが沢山あるのですが、経営面で考えるとこんな感じです。

卵を産まなくなった親鳥は精肉としては固い為加工してしまうことが多いようです。生き物を扱う仕事ならではのもの悲しさを感じますが養鶏の宿命でもあります。

除草用に5羽くらいをまずは飼ってみたいところです。

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