【寒い季節の苗作り】電熱線温床・踏み込み温床・トンネル保温【比較まとめ】

雑記

こんにちは、農家のmiyakoです。

春に栽培する野菜の苗や夏野菜の苗は、冬真っ盛りの時期から作り始めるのが営農の基本です。

何故植物が育ちにくいこの時期に苗を作るのかというと、収穫時期の前倒しや実物野菜なら収穫期間を延ばすことができるからです。

もちろん気温は発芽適温にはならないので保温が必要になります。

今回は3種類の温床について解説します。

 

温床の種類解説

それぞれの温床についてざっくり解説します。

自分に合った温床をみつけましょう。

1.電熱線温床

電熱線温床は電気で暖める温床で、張り巡らした電熱線の上に苗を置いて育苗します。

温度調節はサーモスタットで行います。

こんな人向き!
  • 苗の量が多い
  • 電熱線やサーモスタットの購入費、電気代などランニングコストを気にしない
  • 楽がしたい

設置が他に比べて楽なので苗の量が多い場合は電熱線を利用しましょう。

苗の完成も早く、温度調節も楽なのでお金に余裕があって楽がしたい人向けです。

2.踏み込み温床

落ち葉の発酵熱を利用して育苗する方法です。

一定量の落ち葉集めと踏み込むための労力が必要になります。育苗中温度を一定に保つには経験がいります。

こんな人向き!
  • 苗の量が少ない
  • 労働を苦にしない
  • 落ち葉が手に入り易い
  • お金をかけたくない
  • 発酵時の二酸化炭素を利用したい

とにかくめんどくさい上に難しいのが踏み込み温床です。

私は過去2回失敗しているので作るのをやめました。ですが、温度が出なくても落ち葉が断熱材の役割をするので苗は育ちます。

腐葉土を作っている人は、ついでに踏み込み温床を作るといいでしょう。野外に踏み込み温床施設を作ってしまえば毎年の枠の準備が楽になると思います。

3.トンネル保温

ハウス内に小トンネルを設置して保温する方法です。

ハウス内が夜-10℃になっても、トンネル内は最低でも0度にできればOKです。

発熱しないので極寒地域や野菜の品種によってはこれでは苗を作れないので注意してください。

こんな人向き!
  • 苗の量が少ない
  • 夜温が最低-10℃、昼間は暖かい地域
  • めんどくさいのが嫌い
  • 低温でじっくり苗作りがしたい

他に比べて圧倒的に設置が楽です。

発熱しないので他の方法の倍以上発芽に時間がかかりますが、低温でじっくり発芽した苗は丈夫に育つと言われています。

低温馴化させたい場合にも使えます。

 

温床の設置方法

それぞれの温床の作り方を解説します。

電熱線温床

【使うもの】

▼設置方法

地面を平らに均してケーブルを張り巡らします。

土を電熱線の上にかけて再び平らにし、ビニールトンネルを設置したら完成です。

苗が少数なら保温マットがオススメ
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苗の数が少ない場合は伝熱線の変わりに園芸マットを使用することをオススメします。

園芸マットも伝熱線と同じくサーモスタットが必要になります。バラで購入する場合は、サーモスタットの電圧と園芸マットの電圧をよく確認しましょう。

 

踏み込み温床

※画像は失敗作です。

【使うもの】

  • 落ち葉(カットイナ藁や籾殻)
  • ヌカや鶏糞

落ち葉(炭素)とヌカ(窒素)の割合は大体8対2です。イナ藁や籾殻は窒素をより多く必要とするので配分を変えます。

枠イナ藁や木材パネルを組んで作ることも出来ますが、地面を40cm~60cm掘って作ったほうが保温効果は高いです。

▼作り方

材料は混ぜ合わせ山積みにし、水をかけたらレジャーシートなどで全体を覆っておきます。

3日後枠の中に発酵させた落ち葉を投入し、よく踏み固めます。水平にしたらシートで覆い、上から水をかけて完成です。

育苗するときはビニールトンネルを設置し、夜間は毛布や反射シートを被せます。

成功すれば30℃で2ヶ月持ちます。

保温のコツ

 

 

 

 

温床の外側はどうしても寒くなるので、墨汁水を入れたペットボトルを置くと昼間に集めた熱で保温効果があります。

表面に熱を集める為に籾殻くん炭で覆土するのもおすすめです。

籾殻くん炭の効果的な使い方
我が農園では、米から出る副産物を利用した炭素循環法で野菜を栽培しています。 籾殻くん炭も副産物の1つで、籾殻を加工することで籾殻とはまた違った形で畑に還元することができます。 籾殻くん炭は、育苗培土や土壌改良資材として、...

トンネル保温

【使うもの】

  • トンネル支柱
  • 台になるもの
  • ビニール
  • 不織布
  • (あれば)反射シート、ゴザ、毛布など

▼設置方法

苗を載せる台を作ります。コンテナや鉄パイプを利用するといいでしょう。

苗台にはビニールをかぶせて裾を密閉しておきます。こうすることで苗を下から暖めることができます。

トンネル支柱を設置してビニールを被せれば完成です。

育苗するときは、不織布ベタがけ(or2重トンネル)とビニールの上に反射シートやゴザを被せておいたほうがより保温効果が高まります。

 

まとめ

私はトンネルで苗作りを行っています。実物野菜、特にトマトは2週間以上たっても芽が出ないことがほとんどで毎回不安でたまらなくなります。結局出るんですけどね。。。

 

 

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